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炭鉱のカナリア

突然ですが、私はカエルが大好きです。

Scimg2293 私がビオトープ管理士を目指すきっかけとなったイルカの次に、大好きな生きものです。

最近では巷でも、カエルグッズ専門のお店があるくらい、キャラクターとしても人気のあるカエルですが、そんなカエルを含めた両生類が、「炭鉱のカナリア」と呼ばれていること、皆さんはご存知でしょうか?

かつて炭鉱夫たちが、カナリアを作業場に持ち込み、ガスの発生や酸素濃度の低下をカナリアで検知していたことから、一番最初に変化に反応するものというような意味で使われる言葉です。

ではなぜ現在、両生類がそう呼ばれているのでしょうか。

   

Srimg4059 両生類であるカエルやイモリ、サンショウウオ等の皮膚は、爬虫類や魚類のような鱗や、ほ乳類や鳥類のような毛や羽がなく、他の陸上生物に比べて薄くなっています。

それは、水分の吸収や呼吸を皮膚で行うためなのですが、その分他の生きものに比べて、水中や大気中の有害物質も一緒に吸収してしまう危険性が高いと考えられています。

また、両生類は水辺で繁殖し、普段は樹林や草地などで暮らすという種もいるため、それぞれの環境の変化にも敏感です。

つまり、炭鉱内の異変をいち早く知らせるカナリアの様に、自然界の異変を一番に私たちに知らせてくれているという意味なのです。

でも、未だにその異変は、本当の意味で多くの人へ伝わっていないように感じるのは私だけでしょうか?

   

現在確認されているだけで、世界には6700種以上の両生類がいます。

そのうち、122種以上が1980年以降に絶滅したと推測されていて、現在でも両生類全体の約1/3となる、1900種以上が絶滅の危機に直面しているのです。

   

驚くべき絶滅のスピードですが、その原因は様々です。

科学者の研究では、アメリカ大陸、カリブ海、オーストラリアでは、病気の蔓延、ヨーロッパ、アジア大陸、アフリカでは、生息地の破壊や、大気・水の汚染、ペットや漢方薬にするための乱獲などが原因としてあげられています。

そして、この原因の多くが、人間活動に起因するものです。

一部でカエルを絶滅に追いやると問題になっている「カエルツボカビ※1」という菌の蔓延は、人間の移動や、人間がカエル自体を移動することなどで起きました。

Sdscf1680 また日本でも、水辺と草地、水辺と樹林というように、2つ以上の環境が連続して在ることで暮らせる両生類の生息地を、道路や建物で分断するなど、大きく改変してしまっているのも人間です。

さらには、彼らが繁殖するために重要な水域に、農業排水や生活排水などを流しているのも、治水のために岸辺をコンクリートで固めるなど改変しているのも人間なのです。

カエルの発する声なき声に、みなさんも耳をかたむけてみてください。

彼らの抱える現状は、いつか私たち人間にも降りかかって来るかもしれません。

   
   

ホコ

   
   

※1 真菌の一種で、両生類の皮膚に感染。両生類は、皮膚呼吸や水分接種が出来なくなるなどして死んでしまいます。地域によっては、致死率は90%以上といわれています。

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ビオトープ管理士資格試験 受験申し込み締め切り迫る!

ビオトープ管理士資格試験まで、もう2ヶ月をきっています。
   

皆さん、準備のほどはいかがでしょうか?
   

申し込みは、8月12日(金)の消印までとなっております。
   

受験予定の方は、お急ぎください。
   

年に一度の試験ですから、申し込み忘れは勿体ないですよ。
   

また、申し込みの方法等、詳細は(財)日本生態系協会のサイトをご覧ください。

 

 

もう2ヶ月をきっていると言いましたが、まだ2ヶ月近くもあります。
   

やり残している部分や不安な部分をもう一度見直すには、充分な時間があるはず。
   

今のうちに不安を解消しておきましょう。
   

あとは、なるべく多く問題を解いておけば、本番で焦らずにできるはずです。
   

また、時間配分を考えながら問題を解くことも重要です。

 

 

受講生の皆さんは、小論文の添削を早めに受けておきましょう。
   

添削を受けて小論文を再構築しておけば、より完成度の高い小論文を作成する力が身につきます。

 

 

皆さん、試験まで悔いのないよう、頑張りましょう!

 

 

ホコ

 

 

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「伝える」のプロ            ~自然再生を仕事に~

これからは、「『わかっていること』だけでなく、『わかっていないこと』をも含めて、いかに人々にものごとを伝えるかが重要になってくる」

先日見た記事で、ある科学者のこんな言葉を見つけました。

   

様々な分野の科学者は、その分野を深く深く掘り下げ、新たな疑問を解決し続けてくれています。

もちろん世界には、まだ分かっていない事の方が遥かに多いのでしょうが、それでも人類の未来のために、日夜努力し続けてくれているのだと思います。

そしてこのように、日々進歩する科学技術を、研究者が直接市民に伝え科学や技術に親しみを感じてもらうなどの活動、「アウトリーチ活動」というものが、始まっているようです。

最初の言葉を述べた科学者も、アウトリーチ担当の方とのこと。

やはり、科学や研究というのは、とても専門性が高く、なんとなく難しそうだな・・・と敬遠してしまいがちですが、そんな人にも分かりやすく伝えてくれる活動のようです。

この、「アウトリーチ活動」、これは自然を守るビオトープ管理士にも、通じるものがあるのではないでしょうか。

   

Pa240702生きものの生息空間」である「ビオトープ」を再生し、守っていくためには、私たちビオトープ管理士がビオトープに暮らすたくさんの生きものの代弁者となって、ビオトープで暮らす生きものが何を必要としていて、現状で何に困っているかを人々に分かりやすく伝えることが重要です。

その上で、どのようにすればビオトープや地域が良くなるかを、みんなで一緒に考えていけるのです。

ビオトープ管理士として、たくさんの人に生きものの気持ちを伝えていけば、日本が人間も生きものも暮らしやすいビオトープの国へと、きっと変わっていくでしょう。

そんな、「伝える」力を持つ、「ビオトープ管理士」のプロを目指してみませんか?

   

ビオトープ管理プロ養成実践講座(平成23年9月コース)受講生、募集しています!

まずは、こちらをご覧下さい。→こちら

      

ホコ

   

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