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パイオニア

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写真は、2月に皆伐(※)を行った樹林地の、現在の様子です。
   
場所は、人と自然の研究所が月に一度、受講生を対象とした現場研修で利用させていただいている、神奈川県立座間谷戸山公園です(一般公開はされていません)
   
4月に見たときには、地面が乾いてひび割れている部分もありましたが、梅雨に入って、たくさんの可愛い実生が出ていました。
   
主にアカメガシワが多かったように思いますが、コナラやウワミズザクラなど、他にも様々な種が確認できました。
   
これから、この実生たちがここにどんな樹林を形成してくれるのでしょうか。
   
今後が楽しみです。
   
現場研修会でモニタリングしていきますので、その際はぜひ参加して、皆伐後の樹林の変化を実際に見に来てくださいね。
   
現場研修会の内容、スケジュールはこちらから、過去の研修会の様子はこちらからご覧下さい。
   
※皆伐とは、森の若返りを図るために、ある区画の木をすべて伐ることです。
   

      
   
ホコ
 
   
   
   

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アファンの森トンボ成虫・幼虫調査

5月25、26日の二日間、長野県の黒姫にある「C.W.ニコル・アファンの森財団」の森に、トンボの成虫と幼虫(ヤゴ)の調査に行ってきました。

去年までは、春夏と秋冬の年2回、アファンの森と近隣の鳥居川で水生生物調査を行ってきましたが、今年は5月から毎月1回、トンボに絞って調査を行っていく予定で、今回はその初回調査でした。

   

なぜトンボなの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。

それは、トンボは種によって好む環境に違いがあり、それが比較的解明されているからなんです。

そして、幼虫期は水中で過ごし、成虫になると陸に上がり、繁殖はまた水辺で行うという生活サイクルをもっているため、水域と陸域の複合的な環境の評価がしやすいのです。

ですから、トンボの調査を行うことでアファンの森をはじめ、黒姫にどのようなビオトープがあるか、または無いかを、実際に利用している生きものの目線で読みとることができます。

そして、確認できたビオトープには、トンボ以外にも様々な生きものが関わり合いながら暮らしているということが見えてくるのです。

   

今回はアファンの森の他に、周辺の水辺でも調査を行いました。

成虫調査は捕虫網を使用したり、目視で行い、幼虫調査はタモ網で捕獲して行いました。

雨こそ降りませんでしたが、気温は高くなく、全体的にまだ活発に飛んでいる成虫は少なかったですが、ヤゴは多種確認できたので、これからの成虫調査が楽しみです。

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写真は左上からニホンカワトンボのヤゴ、タカネトンボのヤゴ、前から見たシオヤトンボ、アジアイトトンボ(メス)です。   

これから10月頃まで調査を続けていき、黒姫に暮らす生きものにとってアファンの森がどのような場所であるか、そして、さらに多様性に富んだ生物が暮らせるようにするためにはどのように管理したらいいかなど、調査結果から見えてくるものをしっかりと捉えていきたいと思います。

   
   

ホコ

   
   

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シンポジウム 『森と海をつなぐ日本の再出発』

以前このブログでもご紹介しましたが(こちら)、5月12日に東京都港区青山のスパイラルで、日本の再出発について議論するシンポジウムが行われました。
   
実際に震災の被害に遭った畠山重篤氏をはじめ、海や、森や、木の専門家達が、東北の復興だけでなく、日本の将来について議論しました。
   
   
そのシンポジウムの様子を、C.W.ニコル・アファンの森財団の「アファンの森は今」というブログから見ていただくことができます。
   
ぜひ、ご覧いただき、これからの日本の人と自然の関わりあい方や、今自分にできることなど考えていただけたらと思います。
   
   
   
アファンの森は今 (一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団ブログ)
   
記事へはこちらからどうぞ 

   ⇒ http://www.afan.or.jp/afan_now/2011/05/post-624.html
   
   
   
ホコ
   
   
   

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変わってほしくない

変わってほしくない。
   
これは、以前私が旅行で訪れた「小笠原」が、最近になって世界自然遺産への登録がほぼ決まった時、思ったことです。
   
   
本当に、素晴らしい島でした。
   
どこに行っても初めて見る風景で、不思議な生きものがいて、海の中も色とりどりの生きものがたくさんで、イルカやクジラ、ウミガメにだって出会えて。
   
本当に、いつまでも変わらず、このままであってほしいな〜と強く感じた場所でした。
   
でも、実は自然は、時と共に変っているようなのです。
   
   
前回のブログに話を戻します。
   
前回は、川崎で育った私の懐かしいと思う自然についてお話ししました。
   
オナモミや、エノコログサ、シロツメクサなどが、私にとっての身近な植物でした。
   
262shirotumekusa しかし、実はシロツメクサは、江戸時代にヨーロッパから運ばれた帰化植物、つまり日本在来の植物ではないのです。
   
でも子供の頃、私にとってはシロツメクサは、すでに身近な植物でした。
   
つまり、懐かしいと感じる自然に、日本のものではなかった植物が混ざっていたということです。
   
同じように外来種が入ってくると、未来の子ども達にとっての身近な生物は、外来種ばかりになってしまう可能性もあります。
   
そうなれば、同じ地域に暮らしていても、世代間で懐かしいと感じる景色や自然が変わってしまいます。
   
寂しい事だと思いませんか?
   
   
日本の自然を変わらず残していくためには、他の地域から生物を極力持ち込まないことが必要です。
   
人間は車や電車で遠くまで移動できてしまうので、知らず知らずのうちに衣服や靴などに植物のタネなどをつけ、行動範囲の大きなクマでも移動できないくらい遠くまでタネを運んでしまうことがあるのです。
   
また、花壇で園芸種など地域で見られない植物を育てるときも、野生化してしまわないよう注意が必要です。
   
もちろん、虫や魚などの動物についても同じことです。
   
このような外来種、園芸種の侵入が、結果的に在来種の居場所を奪い、私達の懐かしい景色や自然を変えてしまうのです。
   
   
子や孫、その孫やその先までもずっとこの日本の自然を残していくために、今一度、私たちは自分達の行動を見直さなければならないと思います。
   
もちろん、花を愛でたり、旅行を楽しむことが悪いわけではありません。
   
ただ、ほんの少しの注意があれば、この先もずっと日本の自然は変わらずにいてくれるんじゃないかな、と思うのです。
   
そうすれば、景色や自然の記憶のジェネレーションギャップなんて、きっとなくなるのではないでしょうか。
   
   
私の大好きな小笠原が、これから世界自然遺産に登録されてたくさんの人が訪れたとしても、島民や旅行者が島の自然を守りたいという気持ちで行動すれば、きっと小笠原も変わらずにいてくれるはずです。
   
それぞれみんなが自分の行動を見直して、日本の自然を守っていきましょう!
   
   
   
ホコ
   
   
   

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