« 地球のことを考えて行動する日 | トップページ | 【緑の国へ】展示会/シンポジウムのご案内 »

国有林を広葉樹へ

1月に林野庁が、新年度の新たな取り組みを発表しました。
   
「国有林をスギの人工林から、ブナなど広葉樹の本来の植生に戻す事業」を始めるとのことです。
   
「スギを根元から伐採し、植林はせずに自然の力で植生が回復するのを待つ」というこの取り組みは、スギ花粉を減らし、クマの餌になるドングリを増やす一石二鳥の効果が期待できる、とされています。
   
林野庁の事前調査で、数十年で植生が回復するとの試験結果もでていて、順調であれば、この事業を全国展開していく方針だそうです。
   
    
時間はかかっても、自然の力で植生の回復を待つという方法は、素晴らしいものだと思います。
   
例えば取り壊しになった家の跡の空き地がだんだんと草地になり、低木が浸入し、やがて高木が生えます。といっても、都心ではなかなか樹木が生長するまで放置される事はないと思いますが、この自然の変化を「遷移」といいます。
   
この遷移が、スギ伐採後の国有林でも起こり、広葉樹林に回復すると考えられています。
   
   
一見、順調に進みそうに見える林野庁の新たな事業。しかし、課題はたくさんあると思います。
   
一度人工林にされた場所が、どれだけ自然の状態に回復するのか。
   
自然の力で樹林が回復したとして、その後の管理はどのようにされていくのか。
   
また、それらの予算は、どのように考えられているのか。
   
今後、国有林が放置されて荒れてしまうことのないよう、しっかり、みていかなければなりません。
   
   
またこの事業により、放置されていた国有林から、大量の木材が出てくることが予想されます。
   
そこで、私たち消費者にも、日本の森を守るためにできることがあります。
   
国産材の商品を選んで購入する、ということです。
   
林野庁では、国産材の製品に「木づかいサイクルマーク」や、「サンキューグリーンスタイルマーク」をつけ、国産材を日々の暮らしに積極的に取り入れるライフスタイルを提案しています。
   
Sp4160057 国産材の活用が進めば、お金もうまく回り、林業も盛んになり、より多くの国有林を広葉樹にしていけるなど、国有林が私達のライフサイクルの一つとして循環すると思うのです。
   
   
   
このように、課題はあると思いますが、この事業が日本の森を生物多様性に富んだ環境にしていくための大きな一歩となるよう、期待したいと思います。
   
   
   
ホコ
   
   
   

|

« 地球のことを考えて行動する日 | トップページ | 【緑の国へ】展示会/シンポジウムのご案内 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/202444/51559530

この記事へのトラックバック一覧です: 国有林を広葉樹へ:

« 地球のことを考えて行動する日 | トップページ | 【緑の国へ】展示会/シンポジウムのご案内 »