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懐かしさ

皆さんは、懐かしいな〜と感じる生きものや、風景はありますか?
   
   
私は、神奈川県川崎市の、小さな山を切り拓いて作られた新興住宅地で育ちました。
   
子供の頃は、自宅の周囲にはまだ社寺林のような鬱蒼とした場所や、原っぱが僅かながら残っていました。
   
   
虫が苦手だった私は、ひっつき虫(オナモミ)や猫じゃらし(エノコログサ)で遊んだり、ツツジを摘んで蜜を吸っていた(※)記憶があります。
   
あの頃は、近道をすると気づかないうちにひっつき虫が服やカバンについていて、友達と投げつけあったり、道々猫じゃらしを引き抜いてはくすぐりあったりと、オナモミやエノコログサはとても身近な植物でした。
   
他にも、シロツメクサの原っぱで、四葉のクローバーを探したり、首かざりを作ったりなんかもしていました。
   
地域や年代の違いはあるのかもしれませんが、皆さんにもきっと、それぞれの懐かしい自然があるのではないでしょうか。
   
   
では、今の子供たちは、自然に対してどのように接し、感じているのでしょうか?
   
先日ビックリしたことがあります。
   
子供たちが公園で遊んでいるとき、ある子が花壇の草をちょっとだけ踏んでしまいました。
   
一緒に遊んでいた友達は、それを見て、
   
「あ〜っ、自然破壊だ〜!」
   
と、踏んだ子をはやしたてました。
   
   
今の子供たちは、何を「自然」と捉えているのでしょうか?
   
生活も遊びも、時代を追うごとに「自然」と離れ、今の子供たちには花壇やコンクリートの池のような人工物も、「自然」だと勘違いしてしまっているのかもしれません。
   
そんな現代の子供たちが、なんだか可哀相な気さえします。
   
彼らが大人になったとき、懐かしいと感じる生きものや風景はどんなものでしょうか。
   
きっと、私とは少し違っていると思うのです。
   
最近は、オナモミはほとんど見かけませんし、道端で見かける花も以前とは変わってきたように感じます。
   
そしてきっと、私と同じ地域で幼少期を過ごした両親や、お爺ちゃんお婆ちゃんでも、それぞれ懐かしいと感じるものは違うんだと思います。
   
   
Spa160017世代ごとに、懐かしいと感じる自然が変わっていく。
   
人が創り出すモノには流行り廃りがありますが、自然にはそんなものないはずです。
   
では、変わってしまうのには、どんなことが影響しているのでしょうか?
   
   
次回は、その影響について考えてみたいと思います。
   
   
※ツツジには、種によって毒性のあるものもあります。お気をつけください。
   
   
   
ホコ
   
   
   

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【緑の国へ】展示会/シンポジウムのご案内

震災から2ヶ月。
   
日本の自然と向き合い、日本の自然と共に活動を続けてきた人々が、今お送りする、日本の復興と緑の国への再出発をテーマとした展示会とシンポジウムのご案内です。
   
   
展示会では、荒廃した森の再生を行ってきた、財団法人C.W.二コル・アファンの森財団NPO法人どんぐりの会の、森の再生や木の利用などの紹介があります。
   
また、シンポジウムでは宮城県の気仙沼で牡蠣の養殖を営みながら「NPO法人 森は海の恋人」として、ずっと植林活動をつづけられている畠山重篤さん(NPO法人 森は海の恋人代表)を囲んで、 C.W.二コル(財団法人C.W.二コル・アファンの森財団 理事長)、稲本正(NPO法人 ドングリの会代表、オークヴィレッジ代表)のスピーチやパネルディスカッションがあります。
   
   
多くの人と共に、「森と海をつなぐ日本の再出発」を考えていけたらと思っております。
   
Midorinokunieぜひ、ご参加ください。
   
ホコ
 
 
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●総合展覧会:ドングリの会・オークヴィレッジ・アファンの森
   
日時:2011年5月11日(水)~5月15日(日) 11:00~20:00 
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)東京都港区南青山5-6-23(地図
入場:無料(予約不可)
主催:NPO法人 ドングリの会、
       財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団
   
   
展示内容 
・「荒れ地から緑の国へ」 ~オークヴィレッジの森づくりとモノづくり 
・「木造の復興住宅の可能性」 
・「森は育つ」 ~ドングリから苗木/森へ、木の利用~ 
・「日本の森から生まれたアロマ」 ~森の香りと癒し~ 
・その他
   
   
●緊急提言シンポジウム「森と海をつなぐ日本の再出発」
   
日時:5月12日(木)  18:30開場 19:00開会~21:00閉会 
会場:SPIRAL 1Fカフェ 
参加:無料 定員150名(予約不要・17:30より整理券を配布) 
内容:前半 稲本正/畠山重篤氏/C・Wニコルの各スピーチ 
   :後半 下記メンバーによるパネルディスカッション
   
   
パネリスト:畠山重篤氏(NPO法人「森は海の恋人」代表) 
        高見裕一氏(元衆議院議員) 
        大熊孝氏(新潟大学名誉教授~河川工学専門~) 
        C・Wニコル(作家・環境保全活動家・探検家) 
        稲本正(NPO法人「ドングリの会」、オークヴィレッジ代表)
   
コーディネイター:宮林茂幸氏
            (東京農業大学教授・
                     美しい森林づくり全国推進会議事務局長)
   
★ユーストリーム生配信もあります。
URL: http://t.co/LRnQcFE
 
このパネリストたちが新たな日本の出発にいかなる提案をするのか、ぜひご注目ください!
   
<お問い合わせ> 平日/9:30~18:00
   
「『森を創る・森を使う・森を食す』連携の集い」事務局(オークヴィレッジ内) 
担当:荒井  
   
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-4-16栄幸ビル4F 
TEL:03-5368-1209  FAX:03-5368-1038  mail:forest@oakv.co.jp
   
   
   
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国有林を広葉樹へ

1月に林野庁が、新年度の新たな取り組みを発表しました。
   
「国有林をスギの人工林から、ブナなど広葉樹の本来の植生に戻す事業」を始めるとのことです。
   
「スギを根元から伐採し、植林はせずに自然の力で植生が回復するのを待つ」というこの取り組みは、スギ花粉を減らし、クマの餌になるドングリを増やす一石二鳥の効果が期待できる、とされています。
   
林野庁の事前調査で、数十年で植生が回復するとの試験結果もでていて、順調であれば、この事業を全国展開していく方針だそうです。
   
    
時間はかかっても、自然の力で植生の回復を待つという方法は、素晴らしいものだと思います。
   
例えば取り壊しになった家の跡の空き地がだんだんと草地になり、低木が浸入し、やがて高木が生えます。といっても、都心ではなかなか樹木が生長するまで放置される事はないと思いますが、この自然の変化を「遷移」といいます。
   
この遷移が、スギ伐採後の国有林でも起こり、広葉樹林に回復すると考えられています。
   
   
一見、順調に進みそうに見える林野庁の新たな事業。しかし、課題はたくさんあると思います。
   
一度人工林にされた場所が、どれだけ自然の状態に回復するのか。
   
自然の力で樹林が回復したとして、その後の管理はどのようにされていくのか。
   
また、それらの予算は、どのように考えられているのか。
   
今後、国有林が放置されて荒れてしまうことのないよう、しっかり、みていかなければなりません。
   
   
またこの事業により、放置されていた国有林から、大量の木材が出てくることが予想されます。
   
そこで、私たち消費者にも、日本の森を守るためにできることがあります。
   
国産材の商品を選んで購入する、ということです。
   
林野庁では、国産材の製品に「木づかいサイクルマーク」や、「サンキューグリーンスタイルマーク」をつけ、国産材を日々の暮らしに積極的に取り入れるライフスタイルを提案しています。
   
Sp4160057 国産材の活用が進めば、お金もうまく回り、林業も盛んになり、より多くの国有林を広葉樹にしていけるなど、国有林が私達のライフサイクルの一つとして循環すると思うのです。
   
   
   
このように、課題はあると思いますが、この事業が日本の森を生物多様性に富んだ環境にしていくための大きな一歩となるよう、期待したいと思います。
   
   
   
ホコ
   
   
   

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