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そもそも、木は・・・

先日、ある中学生達にこんな質問をしてみました。
   
   
「木は一度切ったら枯れて死んでしまうと思う人~?」
   
   
約3割弱の人が、は~い(死んでしまうと思う)と、答えていました。
   
皆さん、お解かりかもしれませんが、正解は、NO。
   
種にもよりますが、主に里山の雑木林を構成しているコナラ、クヌギなどは、若木(樹齢20~30年以下)ならば、切っても新たに切り株から芽生え、成長します。
   
これを、萌芽(ほうが)といい、その性質を活かして森を若返らせていくことを萌芽更新といいます。

   
そして、それは生物の多様性も豊かにします。
   
   
こんな木の性質を、かつての里山に暮らしていた人々は利用していました。
   
今年は○○さんちの雑木林、来年は△△さんちの雑木林・・・と、毎年集落内のそれぞれの家屋の裏などにある雑木林を順番に伐採し、幹は薪・炭などの燃料に、枝葉は田畑の肥料などとして利用していたのです。
   
Img_3395そして、切られた木々は萌芽し、1 0年程経てば、再び雑木林を形成しています。
   
その頃にまた、伐採の順番が回ってくるように、生活サイクルができていたというのです。
   
   
他に萌芽更新する種としては、高級木炭「備長炭」の材料として名高いウバメガシや、コナラと同様、 シイタケ栽培などに利用されるミズナラなどもあります。
   
里山を形成していた頃の人々の、経験からあみだされるこのような知恵は、周りにある自然が無駄なく循環していて、本当に感心してしまいますね。
   
   
雑木林が人々に利用されなくなってしまった今、「木は切っても再生する」ということも、意外と知られていないことなんだな~と、改めて感じました。
   
でも、きっと昔も今も、日々生み出される新しいアイディアが、人々の生活の中で活かされているのは変わらないはずです。
   
今は、主婦の生活の知恵から生まれたアイディア商品が、大人気に・・・なんてこともありますし。
   
そんなふうに、昔の人には考えられなかったような、現代人なりの木の利用法が新たに生み出され、もう一度、森の価値というものが分かってもらえるといいですね。
   
森はきっと、人間を含めた生きもののくらしを豊かにしてくれる、たくさんの可能性を秘めた場所のはずですから。
   
   
   
ホコ
   
   
   

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