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2010年度ビオトープ管理士資格試験終了!

9/26の日曜日、2010年度のビオトープ管理士資格試験が行われました。
   
受験された方は、年に一度しかない試験ですが、緊張することなく試験に臨めたでしょうか?
   
   
私は今回、東京会場である学習院大学前にて、人と自然の研究所が開講している「ビオトープ管理者養成通信講座」のパンフレットを配布していましたが、今年は去年に比べて、ビオトープ管理士試験の受験者数は少なかったように感じました。
   
ますます日本の自然が心配になります・・・。
   
   
でも、受験をしなくてもきっと、ビオトープ自然再生生物多様性といったキーワードに興味を持っている方は少なくないはずですよね。
   
ビオトープとは、「BIO(生物)」+「TOP(空間)」を合成した言葉で、「生きものの暮らす場所」のこと。
   
もちろん、資格の取得も大切ですが、ビオトープの正しい知識を身につけることは、とても重要な事だと思います。
   
そもそも人間は、たくさんの生きものが関わり合うことで維持されている自然から、たくさんの恵みをいただいているのですから。
   
   
ビオトープや生物多様性に興味をもっている方、まずは、人と自然の研究所が開講している「ビオトープ管理者養成通信講座」で、ビオトープの知識を学んでみてはいかがでしょうか?
   
月に一度、受講生を対象とした現場研修会も行っております。神奈川県立座間谷戸山公園という限られた場所になってしまいますが、里山の環境を残す公園での管理作業を通して、ビオトープを学ぶことが出来ますよ。
   
   
ビオトープの知識を学び、生かして、日本を生物多様性が豊かな「ビオトープの国」に変えていきましょう!
   
   
   
ホコ
   
   
   

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すずむしの里として村おこし!

今月8日、長野県にある松川村という村で、珍しい条例が可決されました。
 
村のマスコットをスズムシとし、スズムシを通して地域の活性化に取り組んでいる村で、9月8日に「安曇野松川村すずむし保護条例」が可決されたのです。
 
この条例では、スズムシが生息、増殖できる環境保全に必要な施策を講じることは村の責務と位置づけ、村全域を保護区域とし、捕獲を原則禁止にするなど、全国に誇る「すずむしの里」づくりを進めることを目的としています。
 
この条例の制定で、スズムシと共生する自然環境豊かな村と、そこで生産した安心安全な農産物をアピールする狙いがあるようです。
 
全国的に見ても、スズムシの保護条例は珍しく、村おこしに一役買うかもしれませんね。
 
 

   
生きものの保護条例は、希少生物とされる生きものや、観光の目玉となるホタルなどのものがあります。
 
しかしホタルの場合、他地域から移入したり、養殖で増やしたりなど、本当の意味での保護が行われていない場所もあるようです。
 
暮らせる環境が整っていない場所に放たれたホタルにとっては、迷惑な事ですよね。
 
元々そこに暮らしていた生きものならば、彼らの暮らせる環境を取り戻してあげれば、時間はかかるかもしれませんが、戻ってきてくれるはずなのに・・・。
 
 

   
スズムシは繁った草むらに暮らし、草木の葉や小昆虫の死骸等を食べ、産卵は土の中にします。しかし、農薬の影響や乱獲で一時、数を減らしていました。

そこで松川村は、農薬の使用を減らすなどして、数の減ってしまったスズムシを保護し、増えてきているといいます。
 
 
しかし一方で、松川村ではスズムシを人工飼育して全国配送する活動もあるようで、これが遺伝子汚染の原因にもなりかねません。
 
 
これからは保護の拠点として、まずはスズムシが暮らせる環境を整えることで、スズムシを増やし、それを全国配送するのではなく、逆に人々に見に来てもらう事などで村おこしとして成功するよう、期待したいです。
 

  
ホコ
 
 
※松川村のスズムシは、2004年に発行された長野県版レッドデータブックで「絶滅のおそれがある地域個体群」に指定されています。
 
 

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第8期プロ講座、修了!

本当に、6ヶ月ってあっという間だな~と、この記事を書く度に思います。
 
半年間(全6回)の講座を終え、新たに4名のプロ講座(ビオトープ管理プロ養成実践講座)修了生が誕生しました!
 
 
今回は人数が少なかった事もあり、全体を通してかなり中身の濃い講座になっていたかな~と思います。
 
時には、講師やスタッフとほぼマンツーマンでインタープリテーションの練習、なんて事もありました。
 
ちょっと緊張しちゃいますが、充実した時間を過ごせたのでは・・・なんて思います。
 
 
でも、一緒に学ぶ仲間が少ないというのは、いい事ばかりではないですね。
 
毎回出される課題の提出物や、それぞれの意見を出し合う時も、人数が多いほうがより、色々な角度から物事を見ることができると思います。
 
それぞれ違ったバックグラウンドを持つ人たちが集まる講座ですから、それぞれの立場からの意見を聞けるのも、楽しみなことですし。
 
 
Rimg7250_2 第6回では、特別講師の先生方をお招きして最終課題発表を行うのですが、いつもより人数が少なく時間があったため、よりたくさんのアドバイスをいただくことが出来たと思います。
 
6ヶ月の講座を少ない人数でやりきった4名の修了生は、たくさんのアドバイスを受け、次の一歩を踏み出す足がかりを掴んだのではないでしょうか。
 
今後の彼らの活躍に、期待したいと思います!
 
 
 
ホコ
 
 
 

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空き地に生きる植物 ~答え~

前回のブログでご紹介した植物3種、皆さんお分かりになりましたか?
 
正解は、左上がオオケタデ、右上がヒメムカシヨモギ、下はセイヨウフウチョウソウでした。
 
どの種も私の暮らす世田谷では、良く見かける植物なんですが、皆さんの地域ではどうでしょうか?
 
それぞれ、簡単にご紹介していきますね。
 
 
Simg_1390_2まず、オオケタデ
 
こちらは東南アジア原産のタデ科の1年草です。高さは2m近くにもなり、大型です。茎や葉に毛が密に生えていることから、この名前がつきました。日本には観賞用や、薬草として、江戸時代頃に持ち込まれたようです。
 
 
Simg_1394 次に、ヒメムカシヨモギ
 
こちらは北アメリカ原産のキク科の1年草(越年生・芽生えは秋)です。高さは2m近くにもなり、群落を作ります。葉は、茎の下に密に生えていて、触るとざらざらしています。明治時代頃移入し、タンポポのような綿毛をもつ種子は、風で運ばれるので、鉄道の開設と共に広がったようです。
 
 
Simg_1392 そして、セイヨウフウチョウソウ
 
こちらは熱帯アメリカ原産の1年草です。1~3本の茎は、高さ1m程にもなり、茎の上によく目立つ花を咲かせています。観賞用として明治初期に入ったようで、現在では様々な色の花があるようです。

 
 
Simg_1389 写真の空き地では、2/3以上をこの3種が埋めており、ヒメムカシヨモギが一番多かったです。
 
それぞれ繁殖力が旺盛で、川原や空き地など、各地で増えているようです。
 
 
さて、皆さん、おかしいと思いませんか?
 
3種とも、日本在来の植物ではないんです。
 
何らかの形で日本に入り、いつのまにか野生化し、広がっていったのです。
 
こんなに身近な植物が、実は外来種ばかりって、なんだか寂しいですね。
 
いつの間にか、日本在来の植物の間に入り込み、写真の空き地のように増えてしまっているようです。
 
このままでは、人知れずいなくなってしまう在来植物も、出てしまうかもしれません。
 
   
もっと多くの人々に、外来種が在来種のすみかや餌などを奪ってしまうこと、そしてそれら問題の多くが、人間による移動などが原因となることを知ってもらわなければなりません。
 
また、これ以上日本在来の植物のすみかが奪われないよう、外来種が増えやすいこのような空き地などは、所有者の管理の必要性を伝えていくことも必要です。
 
困っているのは、同じ日本で私達より長い間暮らしてきた、生きものたちなんです。
 
 
 
ホコ
 
 
 

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