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都内のゲンゴロウ、絶滅・・・。

昨日、こんな悲しいニュースが流れてしまいました。
   
都が12年ぶりに改訂した「東京都レッドリスト2010年版」ではゲンゴロウは“絶滅種”に指定されました。
   
「田んぼなど湿地が減り、湖沼の環境が悪化したため」と、理由にあげられています。
   
   
かつてはタガメとならび、田んぼの代表種として、全国の池沼や水田で見られていたゲンゴロウですが、近年各地で姿が見られなくなってしまっているのです。
   
   
ゲンゴロウの体長は34~42mmもあり、日本のゲンゴロウ類では最大種です。
   
Img_2734 後ろ足が長く、水中を素早く泳ぎ回ることができ、魚や水生昆虫類などを捕らえて食べています。繁殖は、水草の茎などをあごで削って卵を産み付け、孵化後、幼虫はしばらくの間水中で過ごします。その後、上陸して土の中で蛹となり、羽化し、成虫となります。
   
   
ということは、ゲンゴロウが子孫を残して暮らし続けていくためには、魚や水生昆虫が豊富で、岸には蛹になるための土があり、産卵に必要な水草に十分な光が行き届くような水深の浅い水辺が必要となります。
   
都内には、上記のような水辺、確かに減っているのではないでしょうか。
   
水辺はあっても、人間が管理しやすいよう、コンクリートで護岸されていて、水草も水生昆虫も少ないところが多いと思われます。
   
   
このような水辺環境の整備による改変、さらに、水田での農薬の使用やブラックバスなどの外来種の移入、また、飼育を希望する人々の乱獲などにより、ゲンゴロウはその数を減らしてしまっています。
   
養殖、放流などで増やそうという試みもあるようですが、減少した原因から学ばなければ、減少し続けるゲンゴロウを守ることはできません。
   
魚や水生昆虫が豊富で、護岸されていない、水草の生えた浅い水辺というような、ゲンゴロウが暮らせる環境が整っていなければ、餌不足や繁殖場所の減少により、今よりも増やす事は望めないのです。
   
   
これ以上、各地でゲンゴロウが“絶滅種”とならないよう、まずはゲンゴロウの暮らしやすい、餌や水草の豊富な水辺環境を整えてあげる事が、早急に求められています。
   
ゲンゴロウの暮らしやすい水辺環境を増やす事は、ゲンゴロウだけでなく、水辺で暮らす他の生きものにはもちろん、さらにその生きものを餌とする多くの生きものを守ることにも、繋がっていくのです。
   
   
   
ホコ
   
   
   

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