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カラスの巣

先日公園で、カラスが子供たちをからかっているのを目撃しました!
   
届きそうで届かないくらいの高さにある枝にとまって、子供たちを見下ろしていたんです。
   
たくさんの子供たちが、カラスを捕まえようと集まっていました。ある子はジャンプをし、ある子は虫取り網を使い…。
   
でも、カラスの方が一枚上手でした。
   
あとちょっとのところで飛んで、スラリとかわし、また同じ枝に止まって子供たちを見下ろすんです。
   
何だかカラスも楽しんでいるようにさえ見えて、微笑ましい光景でした。
   
   
でも、都会ではカラスは害鳥扱いされてしまっています。
   
雑食性のカラスは、もともと昆虫や果実、動物の死体などを食べていました。しかし都会ではその他に、人間の出すゴミをあさって、食べ残しなども食べています。
   
また、巣材として、ベランダからハンガーを盗るカラスも見かけます。本来の巣材である、木の枝などを集めるより、人がベランダにかけっぱなしにしていたハンガーの方が、簡単に集まるからでしょうか?
   
きっと、害鳥とされるよりもっと以前には、カラスの餌となる生きものや実、巣材となる木々が、今よりもっとたくさんあったんですよね。
   
   
都市化してもカラスたちは、私たち人間の暮らしをうまく利用して生き残ってきました。
   
でも人間はそんなカラスを、ゴミを散らかしたり、ハンガーを盗ったり、繁殖の時期は近くにいる人間を襲う危険な害鳥として扱っています。
   
でもそれは、カラスの餌となる生きものや実、巣材となる木々が豊富な環境が、都会に不足しているからだと思います。
   
カラスだって、困っているのかもしれません。
   
   
毎年桜の咲く頃、夕方に近所(世田谷)の緑道を散歩していると、樹上で仲良く並んで眠るつがいのカラスを見かけます。
   
隣の木に巣を作って、繁殖しているんです。
   
こんなふうに、カラスだって季節を感じさせてくれる、野生の生きものなんですよね。
   
人間とカラスが、今よりも仲良く暮らせるよう、カラスやカラスの餌となる生きもの達が暮らしやすい場所を再生していきたいですね。
   
   
   
ホコ
   
   
   

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春なのに… ~その2~

前回は花粉症、特にスギ花粉症は、「戦後のスギの大量植林」が最も問題視されている要因である事をお話しました。
   
   
では国は、この問題にどのような対策をしているのでしょうか?
   
   
林野庁のホームページでは、
   
「スギ等の花粉の発生抑制対策として、無花粉スギ※1や少花粉スギ品種等の開発・普及等に取り組むとともに、都市周辺のスギ人工林等において、広葉樹林や針広混交林へ誘導するための抜き伐りなどを行い、広葉樹林化などの多様な森林づくりを進めていきます。」
   
とあります。
   
   
でも、「無花粉スギや少花粉スギ品種の開発」って、おかしいと思いませんか?
   
資源として植林されたスギが、こんなにも残っているんです。人工林面積の約43%がスギです。
   
人工林とは、人間が利用するために植えて育てた林です。にもかかわらず、現在は需要が少ないことから木材の価格も下がり、人手も足りずに放置されて、人工林は荒廃した暗い林になってしまっているんです。
   
それなのに、なぜスギを新たに開発して、植林するのでしょうか?
   
   
それよりは、「広葉樹林化などの多様な森林づくり」をより積極的に進めていくほうが、いいのではないでしょうか。
   
広葉樹林化するとともに、里山のように手入れをして明るい落葉広葉樹林になれば、多様な環境が生まれ、多様な生きものが暮らせる豊かな森林になるからです。
   
スギ花粉症対策が、生物多様性の回復にも繋がる・・・、これって、人にも生きものにも優しい対策ですよね。

   
   
また、日本の森林面積の4割が、スギ林を含めた人工林です。
   
今後、これらが放置されないためにも、国内の木材需要が増えるような対策が必要になってくるのではないでしょうか。
   
   
みなさんも、国産スギ製品を生活に取り入れてみませんか?
   
例えば、マイ箸、コースター、まな板、さらにはベッドや棚などの家具もあるようです。まずは、身近なところから、ご自分に合った一品を探してみてはいかがでしょうか?
   
これも、スギ花粉症問題の解決への一歩になるかもしれませんよ。
   
   
※1.花粉の少ないスギを掛け合わせて開発されたスギ。
   
   
   
   
ホコ
   
   
   

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春なのに・・・ ~その1~

陽射しが日毎に、暖かくなってきましたね。
 
…でも、この季節を迎えるのは、毎年憂鬱です。
 
くしゃみ、鼻水、目や喉のかゆみ、熱っぽさ・・・。そう、「花粉症」の時期なんです。
 
そもそも花粉症とは、花粉に対して人間が起こすアレルギー反応です。体の免疫が、花粉を外に出そうと働いて、上記のような症状を起こします。
 
 
花粉症を引き起こす植物は、報告されているだけで60種以上あるようです。地域や季節によっても違いがありますが、関東地方では主に、スギやヒノキ、イネ科の植物、ブタクサ、ヨモギなどが原因植物としてあげられます。
 
でも、考えてみてください。
 
植物にとっては、花粉の散布は子孫を残すために必要な事ですよね。
 
昔から花粉は飛んでいたはずなのに、私が子供の頃には「花粉症」という言葉、今ほど聞く事はなかったように思います。
 
 
それもそのはず、実は花粉症は、戦後に初めて報告され、今に至るまで患者数が増え続けている病気なんです。
 
そんな歴史の浅い病気「花粉症」が、いまや国民病とまで言われ、特にスギ花粉症の人は激増しています。
 
 
では、そこまで多くの人が発症してしまうのには、どんな理由があるのでしょうか?
 
 
近年何かにつけて要因とされているのが、人々のストレスの増加や、食生活の欧米化、大気汚染、温暖化の影響などですが、このスギ花粉問題もそれは同じようです。
 
が、国として最も問題視しているのが、日本の森林面積の18%を占めるスギ林のようです。
 
日本は戦後、経済発展に伴う木材需要に対応して、真っ直ぐに伸び、成長の早いスギを大量に植林しました。
 
しかし、その後国内の木材需要は伸びず、現在では国内の人工林面積の約43%がスギ林となっています。
 
資源として植林されたにもかかわらず、利用されずに残ったスギは現在開花適齢期を迎えており、春の花粉飛散量は増えてしまっているのです。
 
 
だから、花粉症は国民病とまで呼ばれるほどに、患者数が激増しているのでしょう。
 
 
では、スギ花粉問題で国が最も問題視しているスギ林の花粉散布に対して、どのような対策が行われているのでしょうか?
 
次回に続きます。
 
 
 
 
ホコ
※記載した写真が間違っていましたので削除しました。混乱を招くような情報を載せてしまい、大変申し訳ありませんでした。

   

   

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第7期プロ講座、修了!

早いもので、半年に渡る全6回のプロ講座(ビオトープ管理プロ養成実践講座)の第7期が終了し、新たに修了生が8名、誕生しました!

 

最終回の第6回は、プレゼンテーションです。
ビオトープを仕事につなげるため、これまで講座で学んできたものを活かした集大成となります。

実際に水辺を調査し、それぞれの管理者に向けて、その水辺をビオトープの視点でをさらに良くするための提案、さらには将来の展望までを含めて作成した報告書を、先生としてお招きした、実際にビオトープの現場でお仕事をされている方々に発表し、評価していただきます。

 

今回のプレゼンテーションでは、相手に上手く伝えるための様々な工夫がありました。
池の状態を動画で撮影してそれを見せたり、画面上でトンボが好む水辺環境を再現する(例えば、トンボのイラストを動かしたり、木を生やして水辺を暗くしたり)など、先生方にも高評価でした。

また、今後仕事としてつながりそうな提案もあって、6ヶ月での皆さんの成長が伺えました。

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最後に一言ずつ挨拶をする修了生の顔は、「やりきった~!」というとてもいい表情をしていました。

これからの修了生たちの活躍に、期待したいと思います!

   
   
ホコ
   
   

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