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落ち葉をゴミにしないで

日に日に、朝晩の空気が変わってきていますね。
 
東京でも、街路樹がだんだんと葉を落とし、清掃してくれるお母さん達の
 
「掃いても、掃いても、きりがないわ」
 
なんて声が聞こえてきます。
 
でも、東京がコンクリートだらけの街になってしまう以前には、落ち葉は重要な自然の循環要素の一つだったのです。

   
夏の間、木々はめいっぱい葉や枝を広げ、太陽の光からたくさんの栄養を作り、貯え、生長します。
 
秋になり、落葉樹は葉を落としますが、もちろんその落ち葉にも栄養が残っています。
 
そして、その落ち葉をミミズや子ども達の人気者であるカブトムシやクワガタの幼虫などの虫が食べます。その食べカスやフンなどの有機物をバクテリアなどが無機化し、春を迎える頃にはまた、木々の栄養となっていくのです。
 
このような循環があって、それぞれの生きものが暮らしていられたのです。

 
しかし都会では、たくさんの生きものの栄養である落ち葉が、現在ゴミとされ、家庭で出されるゴミと同じく捨てられてしまっています。
 
「ゴミを減らそう」なんて合言葉のように言われているのに、せっかくの自然の栄養をゴミにするなんてもったいない!と思いませんか?
 

ある地域では、ゴミとなっていた落ち葉を回収して腐葉土にするという取り組みも、広まり始めているようです。 
 
しかし、腐葉土は畑やガーデニングなど人々に利用されこそすれ、自然界の循環の中に戻るのとは少し違います。 

Image175 都会でも、落ち葉を自然の循環に戻していけるような仕組みができれば、生きものたちが戻ってきてくれるきっかけになるかもしれませんね。
 
 
ホコ
 
 

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コメント

ホコさん

はじめまして
昨年からビオトープを勉強している”熊”です。

通勤途中に某大学の校内を通るのですが、歩道や舗装道路に落ちたクヌギやコナラの実や落ち葉は、清掃の人がブロワーでかき集めています。
どう処理されているのか知りませんが、ゴミになっているとしたらもったいないですね。

確かにこれらを放置しておくと風に舞って移動したり、見た目が汚らしくなったり、雨が降ると側溝のグレーチングが目詰まりを起こしたりするので清掃するのでしょうが、集めたものをもう一度落葉樹の根本に戻してあげれば良いのにといつも思っています。

これら各木の根本周辺の土壌部分は、大学校内の景観維持もあるのだろうか結構広いエリアにゆったり取ってあるので、戻した落ち葉がてんこ盛りになることはない様に思う。
その際、風雨等で元の歩道や道路上に戻らないように、各植栽帯の淵に返しを着けてやれば良いのではないかと思う。

造園、清掃業者なども含めてこのような落ち葉のリサイクルをシステム化できれば小規模の予算で資源の有効利用にもなると思う。

具体的に、そのような工夫をされている例があればご紹介いただきたい。

また、都道府県道の街路樹や公園等の落ち葉の処理でリサイクル例があればこれも教えてください。happy01

投稿: 小山 幸男 | 2009年11月21日 (土) 13時01分

熊さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
お返事遅れてすみません。

落ち葉のリサイクルについて少し調べてみました。
でもやはり、回収して堆肥化する以外の対策をしている団体は、見つかりませんでした。

私も最初は、落ち葉を根元に戻してあげればいいのでは?と思っていました。
ですが、人間が踏み固めている土壌(街路樹の根元など)に、落ち葉を堆肥化してくれる生きものがたくさん住んでいるようには見えません。

そこでやはり、ヒントとなるのは里山の暮らしなのかなぁ、と考えました。

落ち葉を肥料に、間伐材を薪にするなど、人間が利用していた里山には、水田、ため池、畑(草地)、樹林などの多様な環境のつながりがありました。
集められた落ち葉は、すぐ近くの田畑で堆肥として人間に利用され、もちろん里山で暮らす生きものの栄養にもなり、多様な自然環境の中で循環していました。
しかし現在、都心に残されている自然環境は宅地化や都市化で分断され、その環境どうしのつながりもほとんどなく孤立し、単一化された環境になってしまっています。
この現状で落ち葉を自然の循環に戻すためには、熊さんのおっしゃるように、様々な業種の方々と一緒にシステムを構築していく必要があるんだと思います。

都心でも、落ち葉だけでなくすべての循環を成立させるためには、人間視点の利便性の追及だけでなく、自然の循環をもっと知っていかなければならないですよね。

投稿: ホコ | 2009年12月 2日 (水) 19時43分

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