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子供たちの人気者ですが…

子供の頃、ザリガニ釣りをした事あるという人、たくさんいるかと思います。
でも、日本にもともと生息していたザリガニは、日本固有種である「ニホンザリガニ」1種のみで、しかも、北海道、青森県、秋田県、岩手県という限られた地域のみにしか生息していません。
あんなに身近に感じていたザリガニが、実は、ほとんどが外来種だったなんて、驚く人も多いのではないでしょうか?

しかし、昭和初期に人為的に北米から持ち込まれたアメリカザリガニは、80年程経った今ではほぼ日本の各地で見られるまでになり、外来種でありながら「身近な生きもの」というちぐはぐなイメージを持たれるまでになったのです。
アメリカザリガニが生息地を拡げられた主な理由は、
 ・繁殖能力が高い。
  (環境によって年1~2回、一度に数百個も産卵する)
 ・移動能力が高い。
  (飼育した事がある方はわかると思いますが、脱走がうまいです) 
 ・雑食であり、多様な環境へ適応しやすく、飼育しても飼いやすい。
 ・日本には、ほとんど天敵がいない。

そして何よりも、可愛がる人々の手により簡単に各地へ運ばれた事が、一番の原因であると考えられています。

Photo 1
雑食性のアメリカザリガニは、水辺にいる生きものを手当たり次第食べてしまいます。また、水草の根や茎をハサミで切り、枯らしてしまうこともあります。アメリカザリガニが侵入した場所では、今までいた水生昆虫や小さな魚類、オタマジャクシなどの生きものがみられなくなってしまった例もあるのです。
「飼っていたけど、繁殖して増えすぎて、困ったから近くの川に放した」なんて、悪意はなくても、上記のように取り返しの付かない大きなダメージを、自然界に与えてしまっているのです。
人間の勝手な事情で移動させられても、生きものたちは、与えられた環境で生き、子孫を残していこうとします。人間の安易で勝手な行動に、たくさんの生きもの達が迷惑しているのです。それによって、絶滅させてしまう事だってあるのです。
生きものの気持ちになって、自分のする事が生きものたちにどんな影響を及ぼすかを十分に考慮してから行動に移せば、困ってしまう生きものたちも減るはずです。

現在、アメリカザリガニの完全な駆除方法はなく、増えすぎないよう定期的に直接駆除をすることで、生態系への影響を小さくするしか対処法はありません。
子ども達に大人気のアメリカザリガニですが、安易な移動や、逃がしてしまうことがほかの生きものに大きなダメージを与えてしまうということも、ちゃんと教えてあげられるといいですね。

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