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歩いてみよう!

前回の記事で、次回はビオトープの作り方についてお話しますと言いましたが、ちょっとお休みして、今回は人と自然の研究所が関わっている都内の小学校での、環境学習のお話をします。

夏休みも直前に迫った七月の中頃、子ども達と、ビオトープと校内で見られる生きものの調査を行いました。
ビオトープではもうすでに、オオシオカラトンボのオスが縄張りを張ってパトロールしていました。
P7100006 この日のビオトープの調査では、シオカラトンボ、オオシオカラトンボの他に、赤とんぼと呼ばれるアカネの仲間など数種類のヤゴが見つかり、子ども達は大喜びしていました。
その後、班ごとに捕虫網を持った子ども達と一緒に、校内の生きもの調査をしました。

あいにく曇りがちで、時折強い風の吹く日でしたが、風が止んだ時にはチョウやトンボ、コガネムシの仲間など、数は多くはありませんでしたが捕まえて観察する事が出来ました。
やはり、少しヒントをもらいながら探してみると、普段は目に付かない生きものたちの姿も垣間見る事が出来ます。
例えば、チョウの幼虫がたくさんいる木を見つけ、
「このチョウの幼虫はこの葉が好きなんだなぁ」
とか、葉陰でひっそりとしているカナブンを見つけ、
「こんなところで休憩しているんだなぁ」
など、普段は見落としている生きもの達の暮らしぶりを観察することができて、子ども達も目を輝かせていました。

ビオトープでも、校内でも、もちろんその他の場所でも、生きものたちにはそれぞれ、その場所で暮らす理由、その場所でなくてはならない理由があります。子どもたちは今回、ほんの少しですが、その理由を直接見る事ができたのではないでしょうか。

是非皆さんも、毎日のお出かけの際など、生きものが活動している姿を見つけてみてください。そして、その生きものがなぜそこにいたのか、考えてみてください。例えば食草がある、巣材がある、休憩場所があるなど、それぞれの生きものたちがその場所を選んだ理由が見えてきたら、普段見慣れていた景色もちょっと違って見えるはずです。

P7100048 サンショウにいたナミアゲハの若齢幼虫

ホコ

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目指すは・・・ ~その1~

皆さんは「ビオトープ」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
学校や公園などに設置されている、池型のビオトープを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

ビオトープとは、本来「生きものの生息空間」という意味です。人間が餌を与えなければならないものだったら、ビオトープとは言えません。そこで暮らしている生きもの同士がバランスを保って、自然に生きていられる場所をビオトープと言います。ですから、「地球全体が一つの大きなビオトープ」とも言えます。海や山、川、湖、湿地、草原など、多様な環境が連続してある事で、多様な生きものが暮らすことが出来ているのです。
例えば、普段森に暮らすクマが、川でサケを捕り、そのサケは海から産卵のために川を上る。そして、森に暮らす生きもののフンや死骸等が、川から海へ流れ出て、海に暮らす生きもの達の栄養となる・・・と多様な環境が繋がっている事で、一つの大きなビオトープが保たれているのです。

では、学校などにある池型の小さなビオトープでは多様な生きものが生息できるビオトープにならないのかと言えば、そんな事はありません。特に、人間の視点だけで開発され、生きものにとって暮らしにくくなってしまっている都心部においては、学校や公園などで造成された小さなビオトープでも、生きものの視点でつくれば、その地域に暮らす生きもの達にとって、大切なすみかとなるのです。
次回は、そんな生きもの達が安心して暮らせるビオトープの作り方を考えていきたいと思います。

Cimg1953  ホコ

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地球のココロ

地球のココロ」という@niftyのサイトで、人と自然の研究所もパートナーとして活動が紹介されています。→こちらからご覧下さい。
「地球のココロ」は、現在地球が抱えている様々な問題に対して、各団体・企業が行っている活動を紹介しています。
当研究所も、ビオトープについてたくさんの方々に知ってもらい、生きものの視点で地球のことを考えてもらえるような活動を紹介していきますので、これからは「地球のココロ」もチェックしてみてくださいね!

Photo_2

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自然観察のススメ

皆さんは各地の公園や、ビオトープなどを活用した、自然観察会などに参加されたことがありますか?
冬期ですと、樹々の葉が落ち、観察がしやすい事や、越冬するために訪れる冬鳥達も多く見られるので、野鳥の観察会が各地で行われているかと思いますが、今時期は、何といっても、太陽に向かって青々とした葉を広げる植物や、活動が盛んな昆虫などの観察会が多く開かれていると思います。
都市公園などでも、実は力強く生きる生きものたちがたくさんいることに気づくことのできる、絶好の機会だと思います。さらに、それらの生きものが教えてくれることがたくさんあるのです。
実際に、私たちが関わらせていただいている都内の小学校の小さなビオトープでも、たくさんの生きものたちが観察できています。子ども達も、生きものを身近に感じ、生きものの気持ちになって、造成したビオトープだけでなく学校の周りの環境を見る目を持ってくれています。
生きものの視点」それは、ほとんどの人々が、忘れがちなことかもしれません。
公園や緑道などといった環境が、人間の視点で良く見えても、生きものにとっては「わかってないなぁ、こんなんじゃ、暮らせないよ!」なんて、有難迷惑な環境になっていることも、たくさんあるんです。
ですからぜひ、自然観察会などで、生きものがどんな場所で休み、どんな場所で餌を捕り、どんな場所で産卵をするのか、見てみてください。
生きものたちがどんな場所を必要としているのか、子ども達のように生きものの視点で周囲を見渡せたら、きっと新たな発見があるはずですよ。

ホコ

Photo_4 Photo_6
人と自然の研究所でも、ビオトープ観察会を企画中です。詳細は未定ですが、決まり次第こちらでもご紹介します。ご期待下さい!

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