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アズマヒキガエルの気持ちになってみよう!

こんにちは。
最近は寒暖の差が激しい日々が続いていますが、皆さん体調を崩したりはしていないですか?
生きものたちも暖かい日は、春が来たと勘違いしてしまったのでしょうか、事務所にあるオトープでも、暖かくなった水面でメダカが元気に泳いでいました。

人と自然の研究所が最近出前授業をしている都内の小学校の池には、アズマヒキガエル(通称:ガマガエル)が産卵に来ていました。この池には水草はほぼなく、コンクリート製で水面から地上までの高低差が15cm程度あります。
私達はこの小学校の池を生きものの視点で、生きものにとって暮らしやすいビオトープに再生しよう! と、子ども達と話し合っていました。その中で、産卵に来てくれているアズマヒキガエルにとって困った「問題」がこの池にある事がわかりました。

Sp2160023  ここで、アズマヒキガエルについて少し解説します。
 ・でっぷりとした大型のカエル
 ・お腹から水分を摂取するため、皮膚が薄くデリケート
 ・手に吸盤はなく、地面を這って移動する。
 ・普段は暗い雑木林などに生息。
 ・オタマジャクシの期間が短く、変態直後はわずか1cm程度。

さて、皆さんもう「問題」にはお気づきでしょうか?
変態直後わずか1cm、吸盤を持たないアズマヒキガエルが果たして水面から地上までコンクリートの絶壁(約15cm)を登り、近くの雑木林まで辿り着くことはできるのでしょうか?
答えはもちろん、ノーです。
15cmの壁は、吸盤のないアズマヒキガエルにとって、超える事の出来ない障害となってしまうのです…。

このように、この小学校の池はアズマヒキガエルにとって、あまり暮らしやすい環境とはいえないようです。

授業の中でこの事を知った子ども達は、「かわいそう」「道を作ってあげたらいいのに!」なんて、言ってくれました。みんなアズマヒキガエルが困っていることに、気づいてくれたのです。

そして、子ども達が生きものの気持ちになってくれた事で、コンクリートの池が生きものの暮しやすいビオトープに再生することができました!

次回は、子ども達と一緒に行った、ビオトープの再生作業の様子をお伝えしたいと思います。

ホコ

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