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雑木林の萌芽更新

皆さんが住んでいる町に、雑木林は残っていますか?
一般的な雑木林とは、コナラ、クヌギなどの落葉広葉樹で構成されている、人々のくらしに様々なかたちで利用されてきた樹林のことです。
伐採した雑木は薪や炭など生活に必要な燃料として、また落ち葉なども肥料として利用する等、ガスも電気もなかった頃の人々は、雑木林から様々な恩恵を受けてくらしていました。
また、人々が生活のために利用していた雑木林は、カタクリ、アズマイチゲ、フクジュソウなどの早春に明るい場所で花を咲かせる種の生育地でもありました。雑木林が伐採されることで、これらの種の生育地が守られていたのです。
私たち人と自然の研究所は、ビオトープを学ぶ現場研修会で雑木林の維持管理等も行っています。
P3080109_2 今回はその一環として、八王子市にある都立小宮公園の雑木林を見学してきました。
ここでは22年程前から園内の雑木林を区分けし時期をずらして伐採しており、雑木林がどのように萌芽更新していくのかを段階的に小さな範囲で見られるようになっています。

Img_3395_2 萌芽(ほうが)更新とは、コナラやクヌギ等の雑木林を伐採し切り株から育つ芽を繰り返し育てていくもので、かつての日本の農山村で普通に行われていました。しかし、都市化が進み人々が簡単に化石燃料や、化学肥料を手に入れられるようになると、手間のかかる雑木林は放置され、荒廃していったのです。
この事は、人の手が加わった場所を生息地としてきた、カタクリ、アズマイチゲ、フクジュソウなどにとって死活問題です。ですから、そんな生きもの達が困ってしまわないためにも、ビオトープの視点で以前のように雑木林を維持できるような仕組みを考えていかなければいけませんね。

P4210007_2  カタクリ

Imgp1922_2  アズマイチゲ

P4220125_2  フクジュソウ

もし、皆さんの住む町にまだ荒廃していない雑木林が残っていたら、もうそろそろこんなかわいい花が見られるかもしれませんね。

ホコ

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