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テムズ川の再生

”C.W.ニコルプロデュース”地球環境を考える英国の旅。ウェールズのアファンの森の再生につづいて、もう一つの目玉は「川の再生」だ。
この旅が実現できたのも、現在日本の 財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団の理事に就任いただいているアリスター・ドライバー氏のお陰だ。彼は、英国環境庁環境保全総合マネージャーとして、正にテイムズ川の再生を取り組んだ人物Pict2033 。アリスター・ドライバー氏自らの案内により、英国で行われた川と湿地での「生き物の生息場所の創出」=「ビオトープの再生」を見せていただいた!

テムズ川も1800年代には、汚水の垂れ流しにより、悪臭を放ち、1950年代には、人口増加と工業発展にピークを迎え、実質的に生物学上死の川となった。
1964年から、本格的な調査技術研究が投入され、徐々に魚群がテムズ川に戻りはじめた。1980年代に本格的な「鮭のリハビリ対策」プロジェクトが導入され、毎年500匹以上の小型鮭が確認されているという。35年前には7種しかいなかった魚類が、現在は125種になった。

川の再生ポイントとしては、次3つPict2055

1.下水処理の完備
2.魚道の設置
3.コンクリートを剥がし植生帯の復元

また、川にはかかせない洪水対策としては、
川の力に逆らって、コンクリートでせき止めることをやめて、
川が氾濫できるように氾濫原を確保するという対策だ。

どの方法もビオトープ管理士の講座で学ぶ内容ではあるけれど、国として実行するかどうかが大違い。

テムズ川を舟で下りながら、空を舞う鳥や茂みでさえずる鳥たちの声に、ドライバー氏が本当に喜んでいる姿が印象的だった。そう「自然は取り戻せるのだ」。
英国では、年間約100億円を投じて野生動物の生息環境向上にあたっているという。
「やればできる」ことを実感できた旅であった。
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ウェールズのアファンの森

人と自然の研究所は、財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団の設立業務から関わらさせていただいている。

C.W.ニコル氏は、20年前から長野県黒姫の荒廃した森を少しずつ買い取り、森の再生活動をしていた場所を永遠の森のするためにアファンの森と名付け財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団を設立したのだ。
その「アファン」とは、ニコル氏の出身地である英国・南ウェールズの「アファンの森林公園」をちなんだもの。そもそも南ウェールズは、炭坑産業で栄えた場所で山は丸裸となり、月の表面のような山だった。炭坑が廃れるにつれ街も人々も崩壊し、山も土砂崩れを起こし、多くの犠牲者をだしたほどだった。それをきっかけに人々はバケツ1杯の土と苗木を手に植樹を続け、今では12万ヘクタールにもなる森が再生された場所だ。
ニコル氏は、故郷の森で、「森が蘇る」ことを知り、日本の森が崩壊していくことを批判するだけでなく、自らで森の再生をすること決意したのである。

そんな関係で、この度、日本のアファンの森の本家とも言える英国・ウェールズのアファンの森へ行かせていただいた!!

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本家のアファンは、かつてこの場所が森でなかったなんて、想像ができないくらいの豊かな森となっていた。その場所で深く深呼吸したら、ジ〜ンとこみ上げてきたsweat02

この写真にある1本1本の木は、全て人の手によって植えられたものだ。

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今回の旅の目的は、森の再生とテムズ川の再生を視察するもの。
英国では、国をあげて「ビオトープの国」を目指していた。

川の再生の報告は、また改めて。

by:risako

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